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無気力(ルーク→ガイ?)



ルークは窓枠に肘をついて、真昼の穏やかな日差しを浴びていた。
外の世界と違いバチカルの屋敷にはそんなに危険なものはない。
つまり四六時中気を張っている必要もなく、ついこの間まで旅に出ていたルークとしてはまだ少し間の抜けた気がしていた。

「……はぁ…」

口を開いても出てくるのは溜め息ばかり。
本日何十回目になるのかもう数える気も失せたミュウは、ただ心配気にルークに問い掛けた。

「ご主人様、何処かにいかないですの?散歩にミュウは行きたいですの!ご主人様出来たら着いて来て欲しいですの!」
「ん?あぁ…」


妙なテンションで散歩を提案するミュウに少し気後れしながらもルークは曖昧に頷いた。
外ばかり見ていた視線をミュウに向ける。
と、不安そうな瞳と視線がかち合った。
ミュウの大きな青の瞳にルークの姿が歪んで映る。
深い青に映ったルークの姿は健康というには少しばかりやつれていた。
ルークはそれをまじまじと見つめる。

「……ご主人様…」
「…散歩行く前に飯食うか?時間だろ?」

ミュウは顔を輝かせてこくりと首を縦に振る。
ルークが自分から部屋から出ようと持ち掛けるのはヴァンとの戦いを終え屋敷に戻ってきてから指折りのことで。

ミュウの心底嬉しそうな表情にルークはぎこちなく笑って、部屋のドアを開けた。



たったひとりが側にいないだけなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。




(ガイがグランコクマに帰った後。レプリカ編の前。それまで当たり前にいたひとがいない不安。)  

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2006.02.05 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

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