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白に埋まる (ピオニーとジェイド)


懐かしい声がきこえた気がして、うっすらと目をあけた。


防寒服に身を包んだ幼馴染みが馬鹿にするような目でこちらを見下ろしていた。

「…ピオニー陛下。こんなところで眠ってはいくら貴方でも凍死しますよ。国を治める王が雪だるまと共に埋もれるなど嘆かわしい」

どうやら雪布団の上で眠っていたらしい。
びっしょり濡れたピオニーはさすがに眉をしかめた。
溶けた雪が染み込んだ服は確実にピオニーの体温を奪っている。
「風邪をひくのは覚悟しないと(きっと一般人ならこの時点で生命が危うい)」とピオニーを引き起こすジェイドの息は白く、このケテルブルクの空気にとけていく。

「…ジェイド」
「まだ寝ぼけているんですか?というか何故貴方がここに?」
「あぁ、ネフリーに会いに来た」
「…ネフリーなら留守ですよ」
「みたいだな」

ケテルブルク知事宅は薄暗く人の気配はない。
(留守を任せるはずだった女中も用事が出来てしまい家はニ日だけ空っぽになるとネフリーが言っていた。もっともそれを知るのはジェイドのみだが。)

「タイミング悪いですねぇ」
「…だな」
「で、陛下。どうやってここへ?」
「ん?それは秘密」
「…まぁいいでしょう」

聞いても今更ですし、貴方なら何をしていても驚きませんとジェイドは苦々しく溜め息をつく。その中に僅かだが愉しさが潜んでいるのを感じ取ってピオニーは笑った。

「あ~、折角ここまで来たんだし。スパにでも行くかねぇ」

体を暖めないと不味い。生死に関わると本能的に察知したのかピオニーは体を動かして、伸びをする。
頭に積もった雪が落ち、溶けたそれは水滴となって髪を伝い落ちた。



(TOA。大佐と陛下。前半部分がどっかにいってしまったもの。ケテルブルク好き。)

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2006.05.18 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

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