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白 (ロイとリオン)


部屋に入ってきた俺と、入れ替わりで怪我人の手当ての為に出ていったシルヴァ先生。それを見てリオンは辛うじて温もりを宿している紺色の双眸をドアの方、俺に向けた。
白すぎる血色の無い手がこちらに伸びて、俺は近寄ってそれをおずおずと掴んだ。
リオンの手は想像していたよりもずっと冷たくて、思わずはなしそうになったけれどはなしたらもう二度と掴めなくなるんじゃないかと怖くなって少し力をこめて握る。

「ロイ、君」

どんなに弱っていても一目でいつものように変装を見抜くリオン。
その行動に、やっぱりこいつは王子の護衛役なんだと、心底あいつのために生きているんだと実感する。

「そんな顔、しなくていいです」
「あぁ」

手を離し、リオンの白い手は俺の頬に触れる。

「大丈夫、ですから」

情けない顔をしているつもりは無かった。それでもリオンは簡単に暴いてしまう。

「もうすぐあいつ、帰ってくるだろうからさ」
「えぇ」

それまでゆっくり休んでろ。
大丈夫なんだろ、と笑いかけた俺に頷きながら、リオンはまた混濁の波に落ちて行く。



(幻水5。ロイ→リオン。つれていかないで、と必死に祈った。)

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2006.05.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

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