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煙になって空に宿り (スノウとチハヤ)



死んだ人間は空へ行くんだよ、と言ったその言葉を思い出した。
そんなことあるわけがない。と心の中で呟いた。

「それって死んだ人間に未練があるだけだよ。未練があったところで死んだひとがかえってくるわけじゃないし」

答えるとスノウは困ったように微笑んだ。
そうだね、と言って。


「残された人は確約が欲しいんだよ」

その言葉の意味がわからず何も答えなかった。
スノウはきっと自分の答えなど最初から求めてはいないのだろうが、そのまま話し続けた。

「いつも傍にいてくれる、いつかそこに行ったらもう一度逢える。待っていてくれる、そういう確約。チハヤは欲しくならないか?」
「…そうだね」

曖昧に答えて空を見上げた。
スノウは、こんな辛気臭い話やめようか、と言って笑った。


今、目の前にあるのはかの人墓標。
そこには真新しい花が手向けられている。
それをぼんやりと眺めているうちに今は墓の中で静かに眠っているであろう彼との会話を思い出した。

「……空へ行けた?」

紅いバンダナを風にはためかせながらチハヤは眼を細めて呟いた。
あの空で自分を待っているのだろうか。
柔らかい笑顔で見守っているのだろうか。
もう一度、逢えるのだろうか。

未練だ、と自分を嘲笑する。

いつか、あの空へ自分も行くだろう。
そしてもう一度逢えたら、そのときは答えよう。
君が言ったことは正しかったよ。自分も確約が欲しくなった、と。
そのとき君はなんと言うだろう。

「やっぱり」

言って、やはり困ったように微笑むのだろうか。


空へと登る煙を眺めながらそんなことを考えていた。



(古。多分幻水4をクリアした直後くらいに書いたもの。出てきたので載せてみる。なんだかんだいってうちの4主はスノウが好きです。)

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2006.04.26 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

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