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AM8:40 (螺旋・鳴ひよ)


「ほら」
「え、これ何ですか鳴海さん?」

だいぶ暖かくなってきたある春の朝。
いつも通り新聞部の部室でパソコンを操作していたひよのは、突然の訪問者の行動に目を見張る。
目の前に立てぶっきらぼうな表情をした少年の手には紙袋が乗せられていて。
渡す相手はどうやらひよののようだ。

「クッキー。今日はホワイトデーだからな。お返しだ」
「あぁ、そういえば。私バレンタイン、鳴海さんにチョコあげましたもんねぇ」

面倒臭そうに言った歩にひよのが返す。
確かに自分はバレンタインにチョコを渡したが、まさかお返しを貰えるとは思わなかった。
しかも紙袋は薄紅色にカラフルなグラデーションの輪が印刷されており、
青と赤のリボンで丁寧にラッピングされている。
じっとそれに魅入ってからひよのは感心したように言葉を続けた。

「いやぁ、まさか鳴海さんがお返しなんて律義なことをしてくれるとはおもいませんでしたよ。
バレンタインのとき散々ひとを馬鹿にしていたじゃないですか」

その言葉に歩はあからさまに溜め息をついて。

「しかたないだろ。ねーさんがうるせーから」

せがまれて作ったんだよ。
あんたのはついでだ、といつまでも受け取らないひよのに呆れたのか紙袋をパソコンの隣に置く。

「そうですか。やっぱり鶴の一声ですか。でも」
「でも?」
「嬉しいですよ。ありがとうございます」

にっこり、と満面の笑みを浮かべれば微妙に赤くなった歩の顔が逸らされて。

ようやくひよのが袋を開けようとしたところで、丁度予鈴のチャイムが部室に鳴り響いた。

「残念です。せっかく今すぐ食べようと思っていたのに」
「まぁ、冷めているから昼でも味は変わらないさ」

ガタン、ひよのが椅子から立ち上がり鞄を背負う。
歩はひよのの支度を待って、並んで部室からそれぞれのクラスに向かう。

「改めて、ありがとうございます。鳴海さん」
「どういたしまして」


そして始まる、いつもの日常。

(拍手に置いていたホワイトデー文のひとつ。あと二つはまた後から。一緒にバレンタインの(対になるやつ)をUPしようとしたら行方不明になってました。螺旋今でも好きです。)

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2006.03.15 | | Comments(0) | Trackback(0) | その他二次創作

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