スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | | スポンサー広告

日常茶飯事 (ミスフル)


期末テスト前日。
今日ばかりは練習も早めに切り上げて部室で勉強会。
というのもこのままでは進級はおろか部活さえ強制退去されそうな危ない成績のひとが何人かいるからなのだけれど。
その一番まずそうなひとはいつもどおりのハイテンションで周りに絡んでいる。
勉強をする気は微塵もないらしい。
そろそろ真面目にしないと、とこちらが何度促しても聞きそうにない。っていうかきいていない。
さぁどうしようかと思ったところで辰羅川君が痺れをきらしたように「子津君、申し訳ありませんが鳥居さんに電話番号を聞いてきてくれませんか」と大きなため息をつきながらなにかメモをしたルーズリーフをこちらに渡しながら言った。
メガネの奥の瞳が凶暴にきらりと光って、おそらく絶対怒っているんだと思った僕は逆らわずに部室から外にでる。
触らぬ神に祟りなし、そんなことを考えていたら丁度鳥居さんを見つけて声をかける。

「鳥居さん」
「あぁ、子津君。どうしました?」
「えぇと・・・」

辰羅川君に頼まれた通りに言うと鳥居さんはいいですよ、と携帯電話をとりだしてルーズリーフの切れ端に電話番号をメモした紙を快く渡してくれた。
一礼して慌しく部室に帰る。

「貰ってきたっすよ、」
「ありがとうございます」
「いえ」

にっこりと笑って辰羅川君は携帯の番号を押す。
呼び出しボタンを押すまでにしてから、まだ騒いでいる猿野君に向けて冷たく一言。

「猿野君。鳥居さんに一喝して頂きましょう」

凪さんだと思い込んだ猿野君は半ば辰羅川君から携帯を奪い取って通話ボタンをプッシュ。

そうして期待が裏切られるまで、あと数秒。



[ミスフル。前半と後半で時間が空いて何を書きたかったのかわからなくなったネタ。]

スポンサーサイト

2006.03.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | その他二次創作

無題 (カイルとオロク)


泣き喚く女が立ち去って対照的に黙り込む女が残された。

女はただ男の前に立ち尽くす。
何も言わない男を責め立てるような目で睨みつける女に、男は笑った。

「我慢はするもんじゃないよ」と。

直後ぱん、という乾いた音を残して、女は男をもう一度睨みつけると踵を返して足早に通路の奥へと消えた。
残された男は最初に立ち去った女の落としていったスカーフを拾いあげるとずるずるとその場に座り込んだ。
白い頬には見事な紅葉形が浮き上がっている。

「馬鹿か、お前は」

一部始終を眺めていた俺は、そういって男から有無を言わさずスカーフを奪い取ると、手近にあった水差しの冷えた水を浸して男の頬に当てた。
思ったより熱をもっていたそこに触れて、スカーフは温くなっていく。

(多数の女性と付き合っていたことがばれて)修羅場を終えたばかりの男は濡れたスカーフを頬に角度を変えて当てながら、同じ台詞を繰り返した。
「我慢はするもんじゃない」と。
どうみても馬鹿の強がりにしか聞こえない。
俺は男に向けて一度だけ大きくこれ見よがしに嘆息して、冷たい視線で見やる。
すると、男はつれないなぁと苦笑混じりに呟いた。

「俺はどっちも好きだったんだよ」
「尚更悪い」

ぴしゃり、一言で黙らせてその場を去ろうとすると上着の裾を掴まれた。
睨みつければ困ったような微笑みでもう少し一緒にいてよ、とせがまれる。

この男の青い瞳に俺は弱いのだと、

2006.03.30 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

たったひとつの (コルセリア→キリル)


きっと賢い貴方のことだから気づいていたんでしょう。
自分は他の人と同じに年を重ねることが出来ないのだと。
だから貴方は私達の前から何も言わずに忽然と姿を消した。
けれどそれって凄く卑怯だったと今も私は思うのです。
私はおいて行く立場の人間だから、おいていかれる貴方の悲しさを味わわないでいいという言動からくる我儘かもしれないけれど。
貴方ひとり若いままで変わらずに、皺だらけに老いて逝く仲間達を見届けるのなんてかなしかったのかもしれないけれど、だけど。

「ねぇ」

どうして墓の前に花を手向けに来るくらいなら生きているうちに会いに来てくれなかった、の?



[ラプソディア。コルセリア→キリル。たったひとつの痛みさえ私は貴方と享有することができない ]

2006.03.28 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

何も感じないフリが病的に上手いだけ (軍師とオロク)



「随分と大嘘吐きだな、お前も」
「も、とは?あぁ、貴方は嘘つきの自覚があるんですか」
「ある」
「そう言い切られてしまうとこちらとしても複雑ですねぇ」

ところで今日は何の御用で?
狐、と陰で王子が称した軍師は何事もなかったようにさらりと話題を変える。

「頼まれていたロードレイクの資料と、レルカーと被害状況をまとめたものを持ってきた」
「有難うございます。そこに」

置いておいて下さい、と羽団扇で執務机を気だるげに指し示す。
言うとおりに従って、そのまま部屋を後にしようと黙ってドアへ近づく。

「オロクさん」
「何だ?」
「聞かないんですか?」
「いうつもりもないんだろう?」
「・・・・・・まぁ、そうですね」


(ことばあそびにおわりは来ない)



[幻水5。ルクレティアとオロク。前後がないと謎なブツその1。]

2006.03.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | memo

花畑はどこですか? (ロイリオ)


「約束を、したんです」

全てが終わったら、みんなで花見に行こうって。
思いがけない私の提案に彼はその金色の瞳を輝かせて。
小指と小指を絡めて、約束の儀式までしたんです。

あのとき、確かに彼は笑っていたのに。

「・・・・どうしてっ、居ないんですか・・・っ・・・」

いくら私が傷を治しても、約束の相手が冷たく土の中、なんて馬鹿みたい。
冗談ならもう少しまともなものを、くれたら良いのに。

「・・・・っ、ロイ、君」

眠っていた私は知らないけれど、彼は王子の代わりに死んだそうだ。
死体は敵軍が、キルデリクがそれこそゴミのように扱ったという。
竜馬隊が迎えにいったときはすでに手遅れだったと、問い詰めたミアキスがしどろもどろに教えてくれた。

「私が、」

(王子を守れていない間に、貴方は、私の為に、王子を)


花咲く丘から湖へ花束を投げ入れる。
今はもう、冷たい水底で眠る、戦友たちへ。

(もう何度目の春が回ってきたのか。儀式のようにひたすら毎年繰り返す。)



[言葉帳より幻水5。捏造にもほどがあるロイリオ。エンディング後。]

2006.03.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

AM8:40 (螺旋・鳴ひよ)


「ほら」
「え、これ何ですか鳴海さん?」

だいぶ暖かくなってきたある春の朝。
いつも通り新聞部の部室でパソコンを操作していたひよのは、突然の訪問者の行動に目を見張る。
目の前に立てぶっきらぼうな表情をした少年の手には紙袋が乗せられていて。
渡す相手はどうやらひよののようだ。

「クッキー。今日はホワイトデーだからな。お返しだ」
「あぁ、そういえば。私バレンタイン、鳴海さんにチョコあげましたもんねぇ」

面倒臭そうに言った歩にひよのが返す。
確かに自分はバレンタインにチョコを渡したが、まさかお返しを貰えるとは思わなかった。
しかも紙袋は薄紅色にカラフルなグラデーションの輪が印刷されており、
青と赤のリボンで丁寧にラッピングされている。
じっとそれに魅入ってからひよのは感心したように言葉を続けた。

「いやぁ、まさか鳴海さんがお返しなんて律義なことをしてくれるとはおもいませんでしたよ。
バレンタインのとき散々ひとを馬鹿にしていたじゃないですか」

その言葉に歩はあからさまに溜め息をついて。

「しかたないだろ。ねーさんがうるせーから」

せがまれて作ったんだよ。
あんたのはついでだ、といつまでも受け取らないひよのに呆れたのか紙袋をパソコンの隣に置く。

「そうですか。やっぱり鶴の一声ですか。でも」
「でも?」
「嬉しいですよ。ありがとうございます」

にっこり、と満面の笑みを浮かべれば微妙に赤くなった歩の顔が逸らされて。

ようやくひよのが袋を開けようとしたところで、丁度予鈴のチャイムが部室に鳴り響いた。

「残念です。せっかく今すぐ食べようと思っていたのに」
「まぁ、冷めているから昼でも味は変わらないさ」

ガタン、ひよのが椅子から立ち上がり鞄を背負う。
歩はひよのの支度を待って、並んで部室からそれぞれのクラスに向かう。

「改めて、ありがとうございます。鳴海さん」
「どういたしまして」


そして始まる、いつもの日常。

(拍手に置いていたホワイトデー文のひとつ。あと二つはまた後から。一緒にバレンタインの(対になるやつ)をUPしようとしたら行方不明になってました。螺旋今でも好きです。)

2006.03.15 | | Comments(0) | Trackback(0) | その他二次創作

幻水 (1)

寄せ集めのコネタ集。
幻水(ラプソディア含む)編。


【“幻水 (1)”の続きを読む】

2006.03.06 | | Comments(0) | Trackback(0) | sss

痛みを伴うのを恐れたまま (スノウとチハヤ)


痛みを恐れては先に進めないんだよ、当然何も得る事はできない。
ねぇスノウ、君だってわかっているはずだろう?

一言一句、言い聞かせるようにスノウの耳元でチハヤは囁く。


君だってモンスターを殺したことがあるだろう。
裏通りでさ、覚えている?
ウォルターさんたちのこと。

モンスターは良くて人間は殺せないとか、自分が傷付けるのはかまわないけれど傷つきたくないとか、そんな我儘が通るほど実践は甘くない。

死にたくないなら、自分を守る術ぐらい手にしないと、そのうち君は本当に命を落とすことになるよ。

そう、ちゃんと伝えたはずなのに、ね。


(幻水4。4主→スノウ。結局、君は痛みを恐れて多くのものを失った。)

2006.03.02 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

«  | HOME |  »

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる


Designed by nippori
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。