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空を飛ぶ夢を見た (ツナ)


気付いたら、眼下に灰色のビルが広がっていた。
見覚えのある、ビルが立ち並ぶ。
独特の空気。故郷の日本の近所のもの。

(そういえば、随分長いことかえっていないなぁ)

ホームシックにかかるなんてらしくもない。
何の願望が見せた夢なんだろう、こんな非現実な。
ああでも母さん元気かな。みんな楽しくやっているんだろうか。
ランボとかイーピンと遊んでいた日々が懐かしい。
あの時はまだマフィアになるなんて夢物語だと思っていたのに。

随分と、汚れてしまった、かな。

あの頃には戻れないと知っていて、思いを馳せる。
てのひらを覗き込んで、その赤黒くこびりついたものに嫌気が差した。
直接手を下したわけではないにしろ、自分はたくさんのものを奪ってきた。

この灰ガスで汚れた空気はまるで自分みたいだ。

汚い、と思って顔を手で覆う。
けれど口から零れた言葉はいとしい、だった。

「・・・・・・馬鹿にも程があるよ、何言ってんだか」

耐え切れずにしゃがみこむ。
指の隙間から灰色と、それを凌駕するくらい鮮やかな青空が見えた。


(REBORN。ツナ。10年後。おそらくボンゴレリーダー)

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2006.02.27 | | Comments(0) | Trackback(0) | REBORN

静かに眠れ (シンクとアリエッタ)

不意に肩にかかった重みにシンクは書類から目を離し、小さく息を吐いた。

背後から言葉はないが、わざわざ振り返るまでもなくそれが誰であるのかシンクにははっきりとわかっていた。
こんなことを自分に仕掛けてくる人物は神託の盾広しといえど指折りで。
尚且つ自室にまで入ってくる人物の心当たりはひとりしかいない。

「重い」

書類に目を通すことを再開しながら抗議の声をあげる。
内心無駄だとはわかっていたが。
何か言ったところで離れるはずがない。

「すこし、だけ」

結局そう言われれば許してしまう。
つくづく甘いな、とは思うけれど。

「シンクは、あったかいね」

まだ少し掠れた声の呼び掛けに呆れて。

「いいから静かに眠ってなよね。風邪、まだなおってないんだから」
「……うん」
「ほら、被って」

執務机の向こうに手を伸ばし上着を引き寄せて、振り返らずに自分に寄り掛かるアリエッタに手渡す。

「ありがとう」
「全く…」



(シンクとアリエッタ。なんだか中途半端(汗)。その温度にすがりついているのは、きっと)

2006.02.26 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

闇をのむ(4主とスノウ)


がきん、刃と刃のぶつかり合う鈍い音が響く。
辺り一面に異形の姿。逃げ場など、ない。
赤いバンダナをはためかせながらチハヤは剣撃を止ませることなく、次々と対象を斬り倒していく。
さながら剣舞のような鮮やかな、それ。
しかし、相手は怯むこともなく数の暴力でねじふせようと画策する。
やがて息が切れ、左手に宿した紋章が嘲笑うように自分の存在を主張する。
赤と黒の、ひかり。

「僕は、まだ、────!」

チハヤが左手を握り締め、叫んだところで、聞きなれた声が耳を打つ。
幼馴染みで、同期だった青年の、それ。

「チハヤ!」

声に呼ばれるままに意識は浮上し、ベッドで横になっていたチハヤは目を覚ます。
ゆっくり目を開ければ「うなされていたよ」と、心配そうに覗き込むスノウの姿があった。



(幻水4。4主とスノウ。紋章との葛藤があったら、と。)



2006.02.24 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

瞬きすら(弓親→一角)


動き出そうとする身体を必死に止める。
ぎゅ、と拳をつくる。
ツメが食い込んでてのひらをじわり、鈍い痛みが伝わった。

瞬きをする暇もない。
彼の闘いを見届ける義務が自分にはある。


横で状況をのみこもうとしているのか必要以上に話しかけてくる茶髪の人間には無視をして、斬魄刀解放をした破面を見つめる。
高すぎる霊圧と異様なその姿。

(勝てないかもしれない)

脳裏をよぎった不安を拭うように同僚の方に視線を向ける。
背中しか見えないがそれは確かに驚愕と、強者への期待を背負っており。
大丈夫、自分自身にいい聞かせるように口の中で呟いた。



(203話の。弓親とやちるは十一番隊の戦いに手出しをしないとおもう。どんな結果になろうとも、ゆるされないかぎり黙って見届ける。だけど本当はよんでくれたら、一緒に戦えるのにとか思ってる、といいなというだけの話。)


2006.02.24 | | Comments(0) | Trackback(0) | BLEACH

修復 (ベルゼブルとアザゼル)

「あ……消えた」
「は?」
「データが保存する前に消えちゃったのよ!」
「……?」
「せっかく、何人も住人をプログラミングしたのに…」

液晶を睨み付ながら溜め息を零すべルゼブルの隣の席で作業をしながらアザゼルは二台目のディスプレイを起動させる。
ベルゼブルは面白く無さそうに電源を切ってアザゼルの向かう画面を覗き込んだ。

「ね、アンタはなにやってるのよ?」
「ルシファー様に命ぜられたモノと、…お前のさっきのデータの復元」
「は?なにやってんの?またつくるからいいわよ」
「時間がもったいない。バックアップで復元できるなら、この方が速い」
「はいはい」

まぁ適当に復元したら保存しておいて。そしたら続きやるから。
アタシご飯食べてくる、とべルゼブルが部屋を出ていくのを見送ってアザゼルは復元開始のキーを選択する。
誰もいない部屋でアザゼルは自嘲気味に呟いた。

(SO3。アザゼルとべリアル。べリアルの口調うろ覚え。so3は妹がプレイ。友人に貰ったガンガン(古)を久々によんだら最終回だったので。)

2006.02.23 | | Comments(0) | Trackback(0) | その他二次創作

まどろみに (ツナと子供達)


目を覚ますと、妙な重みが足にかかっていた。
霞がかる視線を動かして捉えたのは、小さな幾つかの影。
自分の足に頭を乗せて、安らかな寝息をたてる生き物が三つ。

「……ランボとイーピンと、リボーン?」

ツナは驚いて声を上げた。
起きてしまうかと思ったが、三人は身動きせずに眠っていた。
自分が此処に寝転がったときは、確かにいなかったのだが。
ひらひら、風に吹かれた桜の花が三人に舞い落ちた。
見上げると、青空を霞ませるように優しい両手を広げた桜の木がある。
ツナは目を細めた。春の眠りは心地良い。
彼らも、ついうつらうつらと寝入ってしまったのだろうか。
何故自分の足が枕に使われているのかは分からないが、ツナは手を伸ばし鞄から上着をとりだして三人にかける。
穏やかな陽射しが辺りを包み、淡く光る。
幸せそうな寝顔に、此方も幸福感に満たされる気がした。


(花見の回の後に。ほのぼの捏造。他の人達は何処にいったのか(汗))

2006.02.22 | | Comments(0) | Trackback(0) | REBORN

日常 (10年後。ランボとイーピン)

突然、視界が歪んでぼやけた。

「ちょ、何するかな」
「イーピンの眼鏡外した顔、久しぶりに見た」

ランボに前方から見つめられている、らしい。
人の輪郭等はぼんやりと判断出来るが、全体的にぼうっとしていて、見えない。

「……返して」
「もう少し待って」

イーピンは目を思い切り細めて、ランボを睨みつけた。
少しだけはっきりしたが、まるで駄目。
きっと、すごく嬉しそうな表情をしているのだ。
これじゃ勉強にならない。大袈裟にため息を吐いてみせた。

2006.02.21 | | Comments(0) | Trackback(0) | REBORN

救 (アニス←イオン)


ずっと、貴方に救われていた。

あなたが監視として僕の導師守護役になったことは薄々気付いていました。
時折あなたの明るい笑顔がかなしそうに曇ることも、僕に負い目を感じていることも、それでもあなたが僕をこころから守ろうとしてくれたこともすべて、僕は知っていたのです。

知っていてそばにおいた。
優しくて幼くて、しっかりしたあなたを。

その表情がころころ変わるのが僕はとても好きでした。

「さよなら、僕の大切な……」

続きは言わない。
霞んだ視界に、君のなきそうな姿が滲んで見えた。




(レプリカだって生きた。ひととおなじに。たとえ、短すぎる時間でも。)

2006.02.20 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

変化 (アニス)

息が詰まる感覚を、このところよく覚えている。

ルーク達と行動するようになって変わったのは何だろう。
アニスはふと考えて、くだらないと苦笑した。

皆それぞれだろう。
ルークなんて初めて会った時とはもう別人みたいになった。
ティアやガイに言わせると良い傾向、らしい。
ガイは女性恐怖症がだいぶ良くなった、と思うしナタリアだってもう生意気なだけのお姫様じゃない(本人に聞かれたら怒られるじゃすまなさそうだが)。
大佐は心なしか優しくなった気がするしティアは表情豊かになった。
イオン様はより一層天然に成長した、と思う。

そこまで考えて、アニスは自分はどうだろう、と思いを巡らせ、立ち止まって俯いた。

足下には湿気を含んだ濃い土色が広がっている。

アニスがここにいるのは自らの意思ではじゃない。使命からだ。
あの、莫大な借金を肩代わりしてくれた大詠師モースの道具として、情報を流すため自分はここに居る。
いっそ皆が初めのころのルークみたいな性格だったら良かった。
そうしたら遠慮無く蔑むことができる。
否定して、嘲って、鈍底まで突き落とすことが出来るのに。
イオン様も、もっと傲慢な人なら良かった。
あんなに人がいいなんて、卑怯にもほどがある。


周りを騙すのは簡単で、それゆえに心苦しさはアニスを叙々に浸食していった。
そうして生まれた揺らぎに今は自分が呑まれそうになっている。
なんて滑稽な。


「アニス、どうしました?」

突然立ち止まったアニスを気遣うようにイオンの優しい声が響いた。
前を歩いていたルーク達が振り返る。

「あ、イオン様。あの、私少し疲れてしまって、出来たらでいいんですけど少しだけ、休んじゃ駄目ですか?」


視線は地面に向けたまま、絞り出すように言う。

自分が休憩を提案することは珍しいことで、近寄って来たナタリアに顔色が悪いと咎められた。
ジェイドが一度だけ溜め息をついて「ここで倒れられては迷惑ですからね」と近場にあった(日除けとしては申し分ない)大木を指差し「そこで休憩しましょう」と歩き出した。
皆それに倣い移動する。


各々が休憩を取り、体を休める。
殆ど間を空けずにルークの「腹減った」という呟きが漏れ、それ合図にティアが料理を始めた。
その匂いは空腹のアニスには堪らなく恋しかったけれど、対照的に胃は激しく拒否していた。

「……気持ち、悪い」

アニスは呟いて、気を紛らわせようと辺りを見渡す。
見ると、草むらに座ったイオンがルークやガイと何か話をしている。
ここからでは内容までは聞き取れない。
向かいの岩場に寄り掛かるジェイドの突き刺すような視線を躱しながらアニスは大木に背を預ける。
一度、ゆっくりと深呼吸して目を閉じた。



(今だけは、何も考えずにいたいと願う)



2006.02.19 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

望 (2主)


いつかこの繋いだ手をはなすときがきても。
君だけを見てる。君だけでも、守るよ。

望むほどに遠ざかると分っているけれど。

僕が気持ちを飲み込んでしまう前に。
どうか、君と彼と幸せに過ごす日常を。


(2主。カナエさん。ナナミと彼に。夢の終わりはまだ遠い。)

2006.02.17 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

距離 (ピオニーとディスト)

それが何ですか。

台詞は思ったよりも簡単に零れ落ちた。

牢の内側から放たれた重さを持たない言葉は震えてもいない。
無感情、のそれにピオニーは眉を顰めた。
そんなピオニーの姿を見て、再びディストは自嘲気味にわらう。

「今更情けをかけるつもりですか。馬鹿らしい。さっさと軍法会議にでもかけたらいいでしょう。私を」

戦犯の名を被るのはもう私くらいしかいませんし、と呟く。

「お前本当に」

そう思っているのかよ、続けようとした言葉をピオニーは飲み込んで、ただ責めるようにディストを見つめた。


昔からディストはピオニーが嫌いだった。
この目力も強さを含んだ言葉も、太陽のようなこの存在が。

すべてを容赦なく照らし出す。

「……えぇ」

ディストは確かにこの騒動の首謀者だろう。
しかしそれゆえ、フォミクリーに関してはジェイドと並ぶ。
レプリカ問題が山積みの今、彼の技術は殺すには惜しい、というのが国の本音だ。
議会だってみすみすディストを殺すわけにはいかないだろう。

「……ディスト、」
「―――私を、照らそうとしないでください」




格子越しのふたりは、こんなにも遠い。

(そのひかりがにあうのはわたしではないのだと、ずっととおいむかしにおもいしらされていたのだから。それでもばかみたいにそのひかりにこがれていたじぶんがいたのもまた事実。) 

2006.02.16 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

別(藍染←雛森←吉良)


それでも僕は、きみにさよならを言う練習をする。

君があの人しか見ていないと知っていた。
僕では君を支えることすらできないということも。

知っていたけれど、

せめて守り抜きたかった。
自分の力すべてをかけて。

(それがあの人の前でどれだけ矮小か知っていながら、僕は)

「……雛森君、」

信じたひとに裏切られ、眠り続ける君の名前を呼ぶ。
慈しむように、祈るように。
それでもやはり、僕の声は君に届かない。


(思い出すのは君の笑顔。あの人に呼ばれる度に嬉しそうに、花が綻ぶようにわらっていた、君の。それを見るのが僕は好きで、大嫌いだった)

2006.02.16 | | Comments(0) | Trackback(0) | BLEACH

春を告げよ(海燕とルキア)

「私の力が…至らないだけですから」
「いつまでもうじうじしてんじゃねぇよ」

また何か白夜に言われたのだろう。
躍起になってひとりで鍛練をする朽木を半ば無理矢理座らせる。
呆れた顔で見下ろす俺を見ようともせず朽木はただうつ向いて唇を噛み締めた。
それを横目に俺は水筒を手に取る。

「ほら、水分ちゃんと摂れ。倒れるぞ」
「あ、あの…副隊長も無理に付き合って下さらなくても」
「は?」
「私が力量不足なだけですから」

伏し目がちに諦めたような表情を浮かべる朽木の頭に手をのせる。
いつもの如く、ひぁ、と驚いた声をあげて身をすくませた。
小さい体がより小さく見える。

「言っただろ。俺は何があっても手前の味方だって。変に気を使ってんじゃねぇよ」
「…あ、ありがとうごさいます」

朽木は気を取り直して練習用の剣を構え直した。
確かに剣術は苦手かもしれないが、それだって人並みにはあるし鬼道は明らかに他のヤツより光るものがある。

もう少し、自信がつけば。


「お前は、鶯なんだよ。きっと」
「は?」
「知らねぇのか?ホーホケキョって鳴く鳥」
「いぇ、知っていますが…何故、私が鶯なのですか?」
「鶯は、初めは全然鳴けないんだ」
「え?」
「鳴き始めが…冬の終わりに、凄く下手でたどたどしくて、これは本当に鳴き声なのか…ってヤツ」
「……」
「でも、しだいにすごく綺麗に鳴けるようになる。草木が芽吹く頃には、その立派な鳴き声で春を知らせるんだ」

沢山鳴く練習をして、春を教えに来る。

お前はきっとそれだ。
それになるといい。

「は?」
「朽木も沢山色んなこと覚えて、吸収して、私はこれだけ成長したんだって、みんなに教えてやればいい」

春を告げるあの鳥のように、お前が俺たちに教えてくれればいい。
春を告げるその鳥の、またの名を鶯。

そういって、笑った貴方はもういない。
ただ鶯が春の訪れを告げた。

2006.02.15 | | Comments(0) | Trackback(0) | BLEACH

朝 (骸とM・M)

目が覚めて。

私はふぅ、と息をつく。
仄かに薫るアロマは自分の借りているホテルの部屋のそれとは違う。シャツ一枚の格好でシーツにくるまり、ふかふかの枕に顔を埋める。
高級なベッドと布団はやはり肌触りからして違う、と暫くそれを堪能してから上体を起こした。隣で壁の方を向いて眠っている骸ちゃんの背中は珍しくリズム正しく動いていて。
私は寝息をたてて心地よさそうに眠る骸ちゃんを起こさないようにそっとベッドから足を下ろし、眠りを確かめてからスリッパを履いて立ち上がる。


西側にあるベランダに通じる窓には長いカーテンがかけられていて。少しだけ開けて外を覗けば空は白んできた位でまだ空にはうっすらと月が残っていて太陽の姿はない。
それを確かめて、しっかりとカーテンを閉めた。
テーブルに置かれたデジタル時計はAM4:12と表記されている。
失敗した、早く起き過ぎたわと小さく悪態をつくも今更眠りなおす気にもなれず、ソファにぼすりと座り込む。楽な姿勢を考えるとほぼ寝転がる様な格好になった。
それでもちっとも窮屈な感じのしないソファに私は満足して小さなライトに手を伸ばす。
引き寄せてサイドテーブルの上にライトを乗せれば丁度手元を照らすようになった。床に転がっていた自分の鞄からって昨日届いたカタログと電卓、ラインマーカーを取り出す。
カタログの丁寧で派手な(逆を言えばひどく無駄な)包装を無遠慮に破り床に投げ捨てた。
たいして格好良くもない男と化粧の厚い女がポーズをとっている表紙には無視をして、ぱらり、ページを捲ればそこにはいつも通り新作からヴィンテージ物のバッグやら洋服、宝石などがぎゅうぎゅうと所狭しと説明つきで詰まっている。次々とページを捲りどんどんめぼしいものにマーカーで印をつけていく。
一通り印をつけ終えると電卓を弾き計算をはじめる。前回の臨時収入を思い出し口の端をもちあげれば、ぱちり、部屋の電気がついて。
ベッドで眠っていたはずの骸ちゃんがコーヒーメーカーから黒い液体をカップに注ぎながらこちらを見てクフフ、と笑った。
私は雑誌と電卓から目を放し口を開く。

「なぁに、骸ちゃん」

いい夢でも見た?と冗談混じりに言えば
「まぁそんなところです」と骸ちゃんはまたクフフ、と笑った。

「ふぅん」

興味無さげに小さく呟いて雑誌に視線を戻す。
残りを計算をすると僅かに予算オーバーした。
電卓に並ぶ数字にうーん、と声をあげれば「そうだM・M、いい仕事があるんですよ」と骸ちゃんは安楽椅子に座り湯気の立ち上るカップに口をつけた。
私は骸ちゃんがテーブルに置いたもうひとつのカップを手に取りながら挑発的な笑みを浮かべて「なぁに?」と尋ねる。
その私の態度が気に入ったのか「引き受けるかどうか決めてから内容を教えます。もちろん礼金は弾みますよ」と満足そうに骸ちゃんは言った。



2006.02.14 | | Comments(0) | Trackback(0) | REBORN

願(イオン→アニス)

僕を欺くことで、僕を裏切ることで、貴方が幸せになれるなら、僕は君の行動を責めたりしない。
貴方の行く先が光ならば、幸せならば、僕はその遠ざかる背中に心からの笑顔でさよならを言って見せましょう。


「誰よりも、貴方のしあわせを願っています」

眠る少女の髪を梳く。
さらさらとした感触を確かめて、その額にそっと口付けた。



(短文中の短文。イオン様。知っていて、それでもこの小さな少女の幸せを願った。) 

2006.02.13 | | Comments(1) | Trackback(0) | TOA

私的幻水主人公設定


坊ちゃん:キサラ
・腹黒。
・カリスマ性というかリーダーの品格をもつ。
・とにかく精神的に凄く強い。
・基本的に女性には優しい。
・仲間大好き。脅かす奴には容赦しな。い
・2の時期ではソウルイーターと同等な立場に立っているかも。
・テッドはいつまでもたったひとり(別格)の親友。
・悪友はシーナ。テンプルトンとかフッチとも仲良し。フリックをからかって遊んだり。



2主人公:カナエ
・キサラよりも年下。
・少し抜けているところも。
・歴代主人公の中では唯一白に近い灰色。
・もしくは無自覚黒。
・目の前の壁はとりあえず登ってみるチャレンジャー。
・菓子大好き。甘い物好き。
・大食い。少し味覚音痴(味極端)。
・基本的には誰とでも打ち解けることができる。
・思ったことはすぐに口に出す。
・坊とは仲良し。
・常に無駄に元気。



4主人公:チハヤ
・基本的には大人しいが歴代主人公の中で一番腹黒い。
・サバイバー。
・時折さらりと暴言連発。
・饅頭と恋人だったら、なんの迷いもなく饅頭を選ぶ。
・ラプソディアのころには食料調達に罰の紋章を使えるほどになる。
・キリルとは仲良し。なぜかクープさんとも仲がよい。
・テッドに様々な影響を与えるきっかけになったひと。
・逆境に強い。


2006.02.13 | | Comments(0) | Trackback(0) | 幻水

TOA(2)

寄せ集めのコネタ集。


【“TOA(2)”の続きを読む】

2006.02.07 | | Comments(0) | Trackback(0) | sss

無気力(ルーク→ガイ?)



ルークは窓枠に肘をついて、真昼の穏やかな日差しを浴びていた。
外の世界と違いバチカルの屋敷にはそんなに危険なものはない。
つまり四六時中気を張っている必要もなく、ついこの間まで旅に出ていたルークとしてはまだ少し間の抜けた気がしていた。

「……はぁ…」

口を開いても出てくるのは溜め息ばかり。
本日何十回目になるのかもう数える気も失せたミュウは、ただ心配気にルークに問い掛けた。

「ご主人様、何処かにいかないですの?散歩にミュウは行きたいですの!ご主人様出来たら着いて来て欲しいですの!」
「ん?あぁ…」


妙なテンションで散歩を提案するミュウに少し気後れしながらもルークは曖昧に頷いた。
外ばかり見ていた視線をミュウに向ける。
と、不安そうな瞳と視線がかち合った。
ミュウの大きな青の瞳にルークの姿が歪んで映る。
深い青に映ったルークの姿は健康というには少しばかりやつれていた。
ルークはそれをまじまじと見つめる。

「……ご主人様…」
「…散歩行く前に飯食うか?時間だろ?」

ミュウは顔を輝かせてこくりと首を縦に振る。
ルークが自分から部屋から出ようと持ち掛けるのはヴァンとの戦いを終え屋敷に戻ってきてから指折りのことで。

ミュウの心底嬉しそうな表情にルークはぎこちなく笑って、部屋のドアを開けた。



たったひとりが側にいないだけなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。




(ガイがグランコクマに帰った後。レプリカ編の前。それまで当たり前にいたひとがいない不安。)  

2006.02.05 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

TOA(1)

TOAコネタ集。
あとから小話になるかもしれないものたち。


【“TOA(1)”の続きを読む】

2006.02.04 | | Comments(0) | Trackback(0) | sss

ひとつだけ願いが叶うなら



「?いきなりどうしたの?『ひとつだけ願い事が叶うなら何を望むか?』…そんなこと聞いてどうするの?それより明日に備えてもう休むべきだわ。え?にげないで答えて?逃げてなんかいないわ。失礼ね。私はただ、必要な休息を……わかったわ。そう…何を望むか、ね。一番無かったらと思うのはホドの崩壊かしら。私はまだ生まれていなかったけれど…それを防いだら、兄さんはこんな馬鹿なことをしなかったかもしれない。でも、そうしたら私は、ルーク達とも出会えていないわけでしょう?ガイが私の主人だったかもしれない。だから私は過去を悔やむことはしないわ。私の望みは…そうね。じゃあ明日決着がついたら教えてあげる。だからちゃんと、一緒に生き抜きましょう」







「はぁ?『ひとつだけ願いが叶うなら何を望むか?』…そんなもん聞いてどうすんだよ。ったく。…でも、そうだな…俺は、アクゼリュスの崩壊を防ぐ、だな。一番は。あれは俺が変わる一番の要因にはなったけど、それの為に1万もの人達を犠牲にした。俺のせいで。…あぁ、大丈夫だ。少し思い出しちまっただけだからな。…だけど、前みたいにもう悲観的にはならない。俺は…悲劇の主役を演じるんじゃなくて…今できることを、精一杯やりたい。レプリカだって生きていていいんだと、胸張れるように、なりたいからな」







「ひとつだけ願いが叶うなら何を望むか?ですって?少し前の私ならばルークが誘拐される前に戻して、と言うでしょうけれど…今は、そうですわね。明日の戦いが終わっても、皆が無事に生き延びることを願いますわ。とても険しい戦いは避けられないとわかってはいますの。だけど、だからこそ、皆生き延びなければならないのですわ。私も、ルークも、…アッシュも皆…ひとりも欠けてはならないのです。それに、私にはまだ沢山やらねばならないことがありますもの。絶対、オールドランドを守りぬきますわ。キムラスカ王女として、…バダックの娘として、それを誇りとして、明日に挑みますわ」







「『ひとつだけ願い事が叶うなら何を望むか?』…そうだな。やっぱりホドの再建、とかな?…ははっ、嘘だよ。そんな顔するなって。確かにホドのことは忘れないし、許せもしないけど、あれがなかったら今の俺はないわけだしな…。俺達がこうして旅をすることも、ヴァンがエルドランドを…レプリカを使ってまで世界の再構築をするなんて考えたりもしなかっただろう。けど、そうしたら世界の人達はみんな譜石に縛られたままだったわけだ。何も知らず、気付かないままのうのうとくらしていたわけだろ?……悪いな。変な説教染みた話をしちまった。君にこんなこといっても仕方ないのにな。…それで、さっきの願い事の話なんだが、強いて言うのなら平穏が欲しいな。二度と、ホドと同じ惨事が起こらない、確約が欲しい。まぁ、すべては明日が終わってからだが」








「…『ひとつだけ願い事が叶うなら何を望むか?』えぇ、難しいよ~!アニスちゃんだって女の子だもん。美貌やスタイル抜群になりたいし、玉の輿で不自由ない生活したいし。あ、そういう意味ではお金かな。あったら困らないもんね。パパとかママがへんな借金作ってもすぐ返せるし。うん、私はお金が欲しい。………でも本当は違うんだぁ。本当はお金なんかじゃなくてそんな努力すれば手に入るものじゃなくて、私は…。まぁ、いいよ。今の所、望みは自分で叶える予定なのですから!アニスちゃん実力者ですから!」








「はい?何を聞きたいのかと思えば、『ひとつだけ願いが叶うなら何を望むか?』ですって?馬鹿馬鹿しい。思わず聞き返してしまったじゃないですか。まぁ…それはとても難しい質問ですね。特に私のように長く生きているものにとっては。振り向けば山のような後悔が積もってますから。…それにその質問は無意味ではないですか?もしも、なんて仮定は。…ええ。でも、そうですね。私は本当に願いが叶うなら迷わないのかもしれません。やり直せるなら、私は過去に戻ってあの頃の自分を殺します。迷わず、息の根を、しっかりと。…そうしたらルーク達は生まれない?もちろんそんなこと承知ですよ。それでも、それくらい、ジェイド・カーティスはジェイド・バルフォアを憎んでいる、というだけで」



(TOA。ひとつだけ願いが叶うなら。ところで聞いているのは誰でしょうね(笑))

2006.02.04 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

生き残る(ルークとナタリア)



弓を構える。
ゆっくりと深呼吸をすると、背後からかすかな含み笑いが聞こえた。

「なんですの?」
「……緊張、してるか?」
「……貴方、馬鹿ですの?」

矢を一本、背負った矢筒から引き抜く。緊張してるのだろうか。
この状況に。
周り三百六十度を敵に取り囲まれている。
しかもその敵は、自分が愛する自国の兵だ。

「緊張より、怖いですわ。やはり」
「まぁ、な」

じりじりと、取り囲んでいる輪が狭まってくる。
反逆者、と自分達を見つめているのが解る。

「死ぬかしら」
「まさか」

後ろでルークが鼻で笑った気配がした。

「死なねぇよ。絶対」
「そう?」
「死ぬなよ。皆、死んじゃいけない。俺達にはやらなきゃならないことがあるんだから」
「…………わかりましたわ」

この場に似つかわしくない笑みが浮かぶ。
多分きっと、背中合わせの婚約者も同じような顔をしているのだろう。




(オープニングのあのシーン。ナタリアとルーク。生き残る。死んでたまるか。)

2006.02.03 | | Comments(0) | Trackback(0) | TOA

テスト

テストです。
二次創作用です。ジャンルはいろいろ。

2006.02.02 | | Comments(0) | Trackback(0) | memo

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