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瞬きすら(弓親→一角)


動き出そうとする身体を必死に止める。
ぎゅ、と拳をつくる。
ツメが食い込んでてのひらをじわり、鈍い痛みが伝わった。

瞬きをする暇もない。
彼の闘いを見届ける義務が自分にはある。


横で状況をのみこもうとしているのか必要以上に話しかけてくる茶髪の人間には無視をして、斬魄刀解放をした破面を見つめる。
高すぎる霊圧と異様なその姿。

(勝てないかもしれない)

脳裏をよぎった不安を拭うように同僚の方に視線を向ける。
背中しか見えないがそれは確かに驚愕と、強者への期待を背負っており。
大丈夫、自分自身にいい聞かせるように口の中で呟いた。



(203話の。弓親とやちるは十一番隊の戦いに手出しをしないとおもう。どんな結果になろうとも、ゆるされないかぎり黙って見届ける。だけど本当はよんでくれたら、一緒に戦えるのにとか思ってる、といいなというだけの話。)


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2006.02.24 | | Comments(0) | Trackback(0) | BLEACH

別(藍染←雛森←吉良)


それでも僕は、きみにさよならを言う練習をする。

君があの人しか見ていないと知っていた。
僕では君を支えることすらできないということも。

知っていたけれど、

せめて守り抜きたかった。
自分の力すべてをかけて。

(それがあの人の前でどれだけ矮小か知っていながら、僕は)

「……雛森君、」

信じたひとに裏切られ、眠り続ける君の名前を呼ぶ。
慈しむように、祈るように。
それでもやはり、僕の声は君に届かない。


(思い出すのは君の笑顔。あの人に呼ばれる度に嬉しそうに、花が綻ぶようにわらっていた、君の。それを見るのが僕は好きで、大嫌いだった)

2006.02.16 | | Comments(0) | Trackback(0) | BLEACH

春を告げよ(海燕とルキア)

「私の力が…至らないだけですから」
「いつまでもうじうじしてんじゃねぇよ」

また何か白夜に言われたのだろう。
躍起になってひとりで鍛練をする朽木を半ば無理矢理座らせる。
呆れた顔で見下ろす俺を見ようともせず朽木はただうつ向いて唇を噛み締めた。
それを横目に俺は水筒を手に取る。

「ほら、水分ちゃんと摂れ。倒れるぞ」
「あ、あの…副隊長も無理に付き合って下さらなくても」
「は?」
「私が力量不足なだけですから」

伏し目がちに諦めたような表情を浮かべる朽木の頭に手をのせる。
いつもの如く、ひぁ、と驚いた声をあげて身をすくませた。
小さい体がより小さく見える。

「言っただろ。俺は何があっても手前の味方だって。変に気を使ってんじゃねぇよ」
「…あ、ありがとうごさいます」

朽木は気を取り直して練習用の剣を構え直した。
確かに剣術は苦手かもしれないが、それだって人並みにはあるし鬼道は明らかに他のヤツより光るものがある。

もう少し、自信がつけば。


「お前は、鶯なんだよ。きっと」
「は?」
「知らねぇのか?ホーホケキョって鳴く鳥」
「いぇ、知っていますが…何故、私が鶯なのですか?」
「鶯は、初めは全然鳴けないんだ」
「え?」
「鳴き始めが…冬の終わりに、凄く下手でたどたどしくて、これは本当に鳴き声なのか…ってヤツ」
「……」
「でも、しだいにすごく綺麗に鳴けるようになる。草木が芽吹く頃には、その立派な鳴き声で春を知らせるんだ」

沢山鳴く練習をして、春を教えに来る。

お前はきっとそれだ。
それになるといい。

「は?」
「朽木も沢山色んなこと覚えて、吸収して、私はこれだけ成長したんだって、みんなに教えてやればいい」

春を告げるあの鳥のように、お前が俺たちに教えてくれればいい。
春を告げるその鳥の、またの名を鶯。

そういって、笑った貴方はもういない。
ただ鶯が春の訪れを告げた。

2006.02.15 | | Comments(0) | Trackback(0) | BLEACH

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